拾い読み健康本⑬
◎拾い読み健康本⑬
「薬を買う前に読む本」(日本評論社 岡田正彦著)
私は岡田先生のファンであるようだ。面識はないが、小欄で紹介した「ほどほど養生訓」の著者である。科学的に正当な根拠(エビデンス)にもとづき、専門とする予防医療学を駆使して解説してくれる。その明解さがうれしい。本書も新発見の連続だった。
市販されている「内服薬とその効き目」「外用薬の使い方」「症状から選ぶ薬」に大別されようか。私は「痛み止め」の項目をまず開いた。深酒がすぎて、二日酔いになりそうなとき、寝る前に鎮痛剤を飲むことがあるからだ。
本書では鎮痛剤の成分として4種類あげている。手元の成分表を見ると、一つが該当した。その成分について、岡田先生はこうアドバイスする。「もともと病院で使われていた薬であるため、作用が強く(中略)長期の連用をしてはならない」
そいうことなのだ。ま、一晩ならいいかと言い聞かせる。さらにカフェインを配合していると成分表にあったので、あわててページをめくる。「カフェイン自体に鎮痛や解熱の作用があるわけでもなく、余計なお世話としか、いいようがない」。カフェインは脳の血流を促進して爽快感を与えるだけなのだ。で、岡田節がさく裂する。「いかにも『薬が効いた』という感じにさせるため、商品の売上げをのばすには有効である」
長たらしい成分名が次々に登場するが、購入した薬の添付文書にたいがい載っている。だから比較できる。カゼ薬、胃薬、目薬、なんであれ、普段よく使う薬を見直すには本書がうってつけだろう。(次回は12月上旬にアップ予定)
