拾い読み健康本⑭
◎拾い読み健康本⑭ 「人生の幸せは肝臓で決まる」(青萌堂、 阿倍博幸著)
上部消化器官のCT検査を受けた。などと書き出しても、たいそうなことではない。飲み過ぎによる臓器へのダメージが気になったまでだ。健康診断ではわかりにくいアルコール性膵炎なる病が脳裏をかすめた。
結局、脂肪肝を指摘されただけで済んだ。脂肪肝は20年以上前から時々引っかかっている。この際、ちゃんと知っておいたほうがいいのではないかと思った。新聞広告で見かけ、タイトルが強く記憶されていた本書を手にしたのも、そんなところである。
肝臓は生命活動の根本を担っているとし、四つの働きをあげる。まず第一に、食べ物から吸収した栄養分を選別し、分解し、体内の組織が利用しやすいように作りかえる「代謝作用」を行う。次は細菌などの異物や薬剤などの有害物質を無害化する「解毒作用」、さらには脂肪の消化や吸収に欠かせない「胆汁の生産」がある。最後に、全身を流れる血液量の「調節作用」を維持している。
「元気な肝臓こそが気分のよい活動の源泉です」。肝臓は懸命に頑張ってくれる大切な臓器いわば「肝っ玉母さん」だと著者はいう。タイトルは大仰ではないのだ。
巻末の「Q&A」も充実し、「アルコールと肝臓」の項目もあった。「脂肪肝は飲み続けていたお酒を二~四週間断てば治るとされていますが、そのまま飲み続けると、アルコール性肝炎、さらには肝硬変、肝ガンへと移行してしまいます」
「肝っ玉母さん」に負担をかけ過ぎては幸せになれない。
(次回は1月上旬にアップ予定)
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