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2009年2月

2009.02.08

拾い読み健康本⑯

◎拾い読み健康本⑯
◎「糖尿病はこうして防ぐ、治す」(講談社 河盛隆造著)

 歌は世につれというが、医療や健康に関する言葉も、そうした面があるようだ。メタボリックシンドロームなど最たる例だろう。
 私が目にとめたのは、糖尿病に関する「正常高値」だ。空腹時の血糖値が血液1デシ㍑当たり100~109㍉㌘だった場合に該当し、日本糖尿病学会が「正常域」にある人に注意をよびかけるために、この基準を示した。いわば将来、糖尿病を発症しやすいグループということになる。
 では空腹時血糖値が110~126㍉㌘の「境界域」は、どうなのか。本書によると、「境界域」でも動脈硬化など血管に起こる病変は糖尿病患者なみに進んでいくという。著者はこう書いている。「血糖値が少し高いけれど、まだ糖尿病ではないから……と、今までの生活を続けていれば、心筋R[梗塞、こう、そく]Rや脳梗塞など、命を左右する病気を引き起こすことになりかねません」
 症状がないからといって油断は禁物である。新たに「正常高値」の基準を公表したのは、生活習慣の見直しを促すためだろう。
 「食生活を変える」の章に「できれば禁酒がベストです」とあり、こう説明している。「飲酒は、摂取カロリーの増加も問題ですが、それ以上に、アルコールのもつ薬理作用によって、血糖コントロールの乱れをまねくことが問題になってきます」
 「ストレスが血糖値を上げるしくみ」のページを読みながら、ストレスを発散させるための飲酒はやむを得ないだろうと、私はひとりつぶやいたものではあるが……。(次回は3月上旬にアップ予定)

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