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2009年3月

2009.03.04

拾い読み健康本⑰

◎拾い読み健康本⑰
◎「やめられない」心理学 集英社新書 鳥居哲志著

 タイトルだけ見ると、「これって、健康本?」と問われそうだが、サブタイトルは「不健康な習慣はなぜ心地よいのか」である。健康心理学の専門家として知られる著者が、その方面から生活習慣病対策にアプローチしている。
 不健康な生活習慣とわかっていても直せないのは、「強化の原理」が働くからだという。著者はこう説明する。「甘いものを食べる、タバコを吸う、お酒を飲む、これらの習慣は糖分やニコチン、アルコールなどの摂取によって強化されている」
 もう一つ重要なのが「刺激のコントロール」で、晩酌にビールがないと物足りないというのは、刺激にコントロールされているからだという。ビールの銘柄にこだわるのは、もっと限定的にコントロールされていることになる。
 この「刺激の支配力」を利用して望ましい習慣のほうに強化できた一例として、著者は禁煙に成功した体験を披露している。「毎日違う銘柄のタバコを買って、刺激のコントロールを弱め、禁煙することができた」。
 食べ物についても同様で、おいしい食材は「刺激としての支配力」が強い。さしずめ私など、あれも食べたい、これも食べたい、酒もうまいぞと心が騒ぐ。そこで本書は、居酒屋に入った時のアドバイスをしてくれる。
「席につくなり好きな料理を何種類も頼み、テーブルいっぱいに広げるのではなく、食べてもよい量の分だけを数品注文する。(中略)あるいは、『いつものあれ』だけを選ばないこともよい」(次回は4月上旬にアップ予定)

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